しん窯(青花) | |
成型して素焼きした磁器に、呉須という青色の染料で絵付けをして焼いたものを「染付け」と言います。藍と素地の白だけの製品となります。有田は日本で初めて磁器が焼かれたところですが、初期のころはこの染付けが主に作られました。
また、素焼きの上に赤、黄、緑などで 絵付け(上絵付け)したものが色絵(有田では赤絵と呼ぶ)ですが、色絵が出現してからも染付けは、製造の容易さ、そのシンプルな美しさもあり、主に日常食器として製造が続けられてきました。骨董店などでよくみかける「古伊万里」の食器類も、染付けが多いようです。
「青花」とは、中国語で染付けを意味するそうです。しん窯は、有田でも以前から染付けを専門とする唯一の窯であり、また当主、梶原茂弘さんの企画力、経営力により、染め付けの魅力を全国に広めた最大の功労者と言えます。
しん窯製品は、東京でも大手デパートなどが扱っており、ご覧になった方も多いと思います。妻傳では、異人さんの絵がなつかしい「長崎紋」、「江戸紋 」 など定番品の他、最新作品まで常時幅広く展示しており、品そろえは他に劣りません。古伊万里の伝統の香りをかもしつつ、現代の生活にもマッチする、染付けの不思議な味わいを改めて実感できると思います。
しん窯では、最近従来の「青花」ブランドに加えて、新たに「匠」(たくみ)シリーズを製品化しました。これは、染付けでも幾何学文様を多く取り入れ、より現代風の感覚です。部分的に、赤絵も使用しています。「匠」シリーズ」の製作は、工房長で伝統工芸士の橋口博之さんが担当しています。 同シリーズは、日本橋三越における年1回の個展などで販売してきましたが、今回当ギャラリーでも特別に扱わせていただくことになりました。 |
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しん窯工房 (08.11) |
2007.10 梶原社長ご夫妻 |
「青花」30年に想う :2006年記念文集に寄稿させていただいた拙稿です | |
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08年11月新規入荷 | タジン鍋 |
匠シリーズ | |
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