宝寿窯(山本文雅)
 
 私がこのギャラリーを開いたそもそもの目的は、九州の片隅で優れた作品を創りながら、それを首都圏で発表、販売するルートをを持たないような作家さんに、ささやかながら場を提供したいということだった。すでにお付き合いいただいている先は、僭越ではあるが、独
自に発掘した、絶対におすすめの作家であり、窯元である(中には、大家とされる方やすでにかなり有名な方もいるが、有名だからお付き合いいただいているわけではなく、こちらとしては、ぜひとも応援したい、皆さんに知ってもらいたいところを厳選しているつもりだ)。
 そうしたことから、いつでもこれはと思う作家さんがいないかと探し続けている。宝寿窯、山本文雅さんは、そうした過程で、めぐり合った方であり、今回2008年の11月に初めて訪れ、当ギャラリーに作品をお願いすることになった。
 宝寿窯は、有田の裏山である黒髪山の麓に立地する。行政的には山内町(現在は武雄市と合併)に属するが、古くからの有田焼の産地であり、父親も有田焼の壷など大物の美術品を作っていたという。山本さんはデザイン関係の仕事を志していたが、実家工房が火事になり、手伝わざるを得なくなり、この道に。自身は、器、しかも陶器から入った。そのためまったく独学で、その後磁器も始めたが、山本さんの作品は伝統的な有田焼とはまったく異なっている。造形は自由奔放である。
 「ロックシリーズ」は、陶土の塊を石でたたいて成形。内部を金へらで粗削りして乾燥。これを繰り返し、一つとして同じ形のものがない花器や酒器などが生まれる。他にも、多種多彩、一つとして同じものがない。
 磁器には、これまた多彩な絵柄が加わり、飽きさせない。誰か学んだ人がいるのかと聞いたら、その人は魯山人の弟子だったという(伊賀上野の番浦史郎氏)。確かにそういえば魯山人を彷彿とさせる部分があるが、造形は魯山人にはない力強さだ。
 都内のギャラリーにも展示されているので、ぜひとも一度ごらんください。




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